新年度なので

ポピュラー音楽研究を専攻できる大学院・大学リスト(暫定版)
http://homepage3.nifty.com/MASUDA/PMSfaculty.html
更新しました。今年も若手がこの分野の教育研究を担うポストに就いて頼もしいですなあ。他、関係研究者の異動についての情報ご存知の方はご一報くださいましたら幸い。

いただきました

俺たち訴えられました!---SLAPP裁判との闘い

俺たち訴えられました!---SLAPP裁判との闘い

烏賀陽さんより。SLAPP裁判をとりあげた本邦初の一冊、になるのかな。オリコン裁判カンパに関わった身としては烏賀陽さんが意気軒昂なのが頼もしい限りですが、裁判になった当初あれだけネットでやいやいとネガティヴな突っ込み入れてられた方々はもちろんこの本ちゃんと読んで引き続き考えてくれますよねえ?よろしくお願いしますね。
中南米の音楽―歌・踊り・祝宴を生きる人々

中南米の音楽―歌・踊り・祝宴を生きる人々

鈴木慎一郎さんより。ありがとうございました。実は日本における中南米音楽研究は近年けっこう盛り上がっている(あまり話題にならないが)。中堅研究者の活発な研究活動がこの本を契機に知られたらいいんだけど。

ごめんなさいご紹介遅くなりました

high low

high low

2月の船場アートカフェでパクリの話をしたとき、聴きにいらしてた歌手のTeNさんからCDをいただいておりまして、お礼もうしあげるのを失念しておりましてほんまに申し訳ございません。エレクトロニカアンビエントな音とやわらかい声がフィットしてまして一服の清涼剤、なんだけどところどころで微妙なひっかかりみたいなところがあってそこが面白い。世事の嵐を忘れたいときにぼけーっと愛聴いたしております。こういうこんにち的な「ボサノヴァ感」みたいなの、ぜんぜん音はボサノヴァじゃないんだけどそういう感じを受ける音楽っていうんですか、ひっかかりのないイージーリスニングとか「癒し系」じゃないんだけど、という音楽になんか名前付けたい(やってる方々はジャンルに括られるのいやなんでしょうけどオレそういう「感じ」が好きなんで)。聴いたことのない音楽に自分用のタグとかつけられたらいいのにな(んでネットラジオとかでそのタグのチャンネルにあわせるとそういう音ばかり流れるとか)。「水のような音楽」構想にもまたペリエと水道水とジャスコソーダとを区分して蛇口をひねることができるデバイスが必要なのではないか。

いただいたもの

いつもありがとうございます

NHKブックス別巻 思想地図 vol.5 特集・社会の批評

NHKブックス別巻 思想地図 vol.5 特集・社会の批評

第1期終了。ものすごく面白そうなのだが新年度準備のためまだ手も付けられない…
コンフリクトの人文学 第2号

コンフリクトの人文学 第2号

ビザンツ皇妃列伝―憧れの都に咲いた花 (白水uブックス)

ビザンツ皇妃列伝―憧れの都に咲いた花 (白水uブックス)

同僚の井上浩一先生からいただきました。95年刊行書の新書化。授業内容を書籍化されたものだそうですが、刊行時に出版記念パーティをいわし亭(杉本町駅前の居酒屋)で受講学生と共に執り行ったとの由。佳話である。オレもいつかやりたい。

しかし今年度の論文がこれ一本だけというのもほんまに申し訳ない

コモンズと文化―文化は誰のものか

コモンズと文化―文化は誰のものか

日文研で2006年度-08年度に参加した共同研究の報告書。「真似・パクリ・著作権―模倣と収奪のあいだにあるもの」という論文を書きました。パクリ概念の歴史とバブル期のその変容(剽窃が財産権侵害のカテゴリに回収されていく過程)について小括したもの。もう少し子細にこの辺は調べる必要があるんですがとりあえず日本語のパクリ概念史の叩き台くらいにはなりますやろか。拙稿はともかく、編者の山田奨治さんがおっしゃるように、文化的コモンズ(レッシグ的な)の議論を、先行して研究が積み重ねられてきた土地コモンズ論と接続しつつ、理論的な深化をはかるヒントとなる論考が多数あり興味深い。というかもうすこし共同研究のときに勉強しながら臨めばよかったと後悔至極。特にコモンズ論の代表的論者である井上真氏と菅豊氏の「対立」がスリリング。コモンズ概念の適用可能性を広げようとする汎コモンズ論―井上論文と、コモンズ概念の「濫用」を戒める菅論文を併せ読めば、もはや「クリエイティヴ・コモンズは競合性のない情報財対象の制度だから土地所有制度なんか関係ないよー」と極楽とんぼを決め込む訳にはいかないだろう(いままで決め込んでました。すんません)。また近世土地所有制度の近代化を論じる奥田論文にも、「近代的所有」のわれわれの環境における歴史の浅さに関して教わることが多かった。この共同研究の成果として、山田さんが序論で整理した「所有」「管理」「用益」の三アプローチをコモンズ(的)現象を見る際の座標軸とする、という視点が明確化されたことが挙げられるだろうが、この方向で例えば私ならば作者論への適用(というかフーコー/バルト的な作者概念の更新)などのように、それぞれの持ち場でその適用可能性を吟味していくのが今後の課題となるのだろう。いずれにせよ、「文化所有論」とでもいうべき新しい問題領域を立てるとするならばまずもって今後の基礎文献となるだろうこのような本に関わらせていただきましてありがとうございました(というか延々と原稿を遅らせたご迷惑に深くお詫び申し上げます次第)。

いただいたもの

どうもありがとうございました。

いくつかディスクレビュー書きました。先方から送られてきたリストから書きたいのに手を挙げるシステム+「同時代に聞いたときの個人的体験を盛り込んで書いてね」的依頼だったので、「自分の聞いたコレこそが他と違って名盤」的な暑苦しい文章ばかり(まあオレのもそうだ)ですが個人的には自分と違う個人史を垣間みるようで面白いです。若い人はこういう年上の人のエラそうな懐古談読んで妄想を逞しくしたり幻想を歪ませたり「分かってねえよ」とか独り合点してひねくれていくのがよろしいかと思います。木島くんの90年代音楽社会史コラムがクールでバランスがいい。The Changの知られえぬ名盤『acton』(96)を取り上げてくれるのはいいが(これオレ手を挙げたんだけど他の人に回ってしまいました。でも過不足ない紹介文です。ほんまそのとおりだよねえ)タイトルが『action』になってるよ…
邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)

邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)

現代霊性論

現代霊性論

いつもお送りいただきましてありがとうございます。後者開く間もなし教務委員の年度末。

「パクリ・盗作・著作権」

というレクチャーをこんどの日曜日、船場アートカフェでやります。
http://art-cafe.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/main_monthly.html
2/28のところ。マンスリーアートカフェ(毎月じゃなく毎日なのに誰からもツッコミが入らない)の最後をしょぼく飾ります。中身は明日考える。土日にしか自分の仕事をするヒマがない年度末でございます。