40歳からの凧揚げ入門
新型コロナ騒ぎで学校が休校になり、お子さんのおられるご家庭では子供たちが朝から家でゴロゴロしていることかと思います(うちもそうです)。
退屈した子供たちをどこかに遊びに連れて行こうと考えても、遊園地や公共施設も休業が多く、また様々なイベントも中止になったりスポーツの試合なども無観客で行われ、「どこにも行くところがない」ご家庭も全国たくさんあろうかと思います。
子供たちは家にこもってばかりではストレスをためるばかりです。
かといってかろうじて営業している場所も人混みの屋内が大半で、感染防止の観点からは不安が残ります。
大丈夫です。
子供たちのストレスを解消しかつ手間もお金もさほどかからない格好のレジャーがあります。
凧揚げです。
広々とした屋外で爽快ですし、人混みから離れて行うので濃厚接触の心配もありません。
さほど体力も必要ありませんし誰でも楽しめます。
いいことづくめです。
まさにこのコロナ騒ぎに伴う学校休業のためにあるレジャーと言えましょう。
私は2年ほど前からなぜか凧揚げに異様に熱中するようになり、あれこれ凧や関連装備を買いあさり、暇さえあれば近所の凧揚げフィールドをめぐる日々を送ってきました。
趣味としての凧揚げを楽しむ人はそこそこいます。
しかし凧揚げに関する情報は少なく(現在入手可能な凧揚げに関する専門書籍はほぼ皆無です)これから凧揚げを始めようと思い立った人への手軽なガイドはほとんどありません。
そのため「凧揚げやってみたい」と思っても一歩を踏み出せない方も多いと思います。
この記事では「家にこもっててもストレスたまるし、子供連れて凧揚げでもやってみようかな?」と思いついた大人に向けて、アマゾンなどでかんたんに安く入手でき、かつ「凧揚げの面白さ」をもっとも味わえるであろう凧やその装備を紹介します。
ゲイラカイト以来何十年かぶりに凧揚げする40歳くらいの方に向けた「大人の凧揚げ」ガイドとご理解ください。
「結局なにをまず買えば楽しく凧揚げできるの?」だけ知りたい人は最後の「5.まとめ」だけ読めばよいようになってます。飛ばしてそちらをお読みください。
1.凧本体について
まず必要なのは凧ですが、現在の凧は大きくわけてシングルライン(一本糸)用とマルチライン(複数糸)用に分かれています。
シングルラインはよく見る一般的な凧です。
マルチラインは複数の糸で揚げる凧で、糸の操作で凧を自由にコントロールすることができます(競技スポーツもあります)。デュアルライン(2本糸)やクアッドライン(4本糸)がポピュラーです。凧のラジコンのようなものです。
私は現在むしろこちらの方に熱中しているのですが、マルチラインの解説を始めると記事が終わらなくなりますので、まずは一般的なシングルラインカイトについて説明したいと思います。
一般的なシングルラインカイトは多種多様なものがありますが、竹ひごやファイバーの骨組みがありそこに紙やビニール、ナイロンを貼った、奴凧のような和凧やゲイラカイトのような洋凧をイメージする人が多いでしょう。
ゲイラカイトはブームが去った今でもアマゾンなどで普通に売ってます。今でもよく揚がります。
しかし2020年の今、断然おすすめするのはフォイルカイト(骨無し凧)です。現在のフォイルカイトはものすごく進化してまして、安いのにびっくりするくらいよく揚がり、かつ骨がないので落下しても比較的安全です(もちろん人に落下させないよう細心の注意を払うのが凧揚げ人の務めです)。
シングルラインのフォイルカイトは現在いろいろな種類のものが流通しています。
例えばこれ。(私は現在のメインカイトといえるほど愛用しています)
1000円程度ですがほんとうによく揚がり、たたむとポケットに入る大きさになり持ち運びも便利。ナイロン製で丈夫で長持ちします。
このタイプの「タコの凧」はアマゾンでいろいろ売ってますがどれもほぼ同じ構造で、どれを購入しても大差ないでしょう。
大きさにはいくつか種類がありますが、特に表記がないものは全長(脚含む)4m幅70cmくらいのタイプで、そのサイズが標準のようです。
カラーもさまざまなのでお気に入りのものを。色とりどりの脚がたなびいて空に映えます。
↓は3mタイプ。さらに小さくなります。
私はこれを仕事用バッグに常時携行し、隙あらば凧揚げの機会を狙っています(笑)
上記4mタイプの方が微風でもよく揚がりますので最初はそちらがおすすめ。
子供と同時に揚げるのでしたら2個セットもアマゾンにはいろいろあります。お好みのものを探してみましょう。
あとこれも楽しいです。クジラ(というかイルカ?)凧。
かなり大きく、揚げると子供の注目の的。それでもたたむとかなりコンパクト。これもいろいろなタイプがあります。揚げるのに少しコツがいりますので、タコの凧に慣れたら次のステップに最適です。
フォイルカイトではないですが、連凧もいまは安いのがあります。
また意外に連凧は単独の凧よりも風をつかみやすく、微風でも他の凧よりうまく揚がりやすいケースが多いです。これはよく売ってますが安いので一つ持っておくと楽しいです。
私はこの連凧を二つ繋げ、14連凧にして揚げています。連凧特有の華やかさがあってよいです。
連凧は糸が絡みやすいので、収納の際には要注意。
凧揚げで意外に盲点となるのは収納です。上記の連凧は比較的小ぶりなのでアナログレコードが入るくらいの大きさの袋に収納できますが、ゲイラカイトのような安い骨つき凧はかさばるわりにたためないことが多いので、保管に苦労します。
こんにちの凧は収納性がとても重要です(その点でもフォイルカイトに優位性があります)。骨つき凧も収納性を重視して選ぶとよいでしょう。
アマゾンでよく見かけるこのタイプのレインボーカラーの骨つき凧なら、大きめでよく揚がりますが折りたたんで細長く収納できます。素材もビニールではなくナイロンで丈夫です。
フォイルカイトと骨つき凧は揚げたときの感触がけっこう異なります。フォイルカイトが風に身を委ねてたゆたう柔らかな感覚としたら、骨つき凧はぐいっと風に対して受けて立つような硬質な感触があります。双方を揚げ比べるのも楽しいところです。
2.ラインワインダー(糸巻き)の重要性
と、いくつかアマゾンで買える安い凧を紹介してきましたが、しかし大人の凧揚げで重要なのは凧よりもむしろラインワインダー(糸巻き)の方なのです。
上記で紹介した凧にはすぐ揚げられるように糸と糸巻きが一応付属してきますが、こういった凧に付属している糸巻きは小型化と廉価化を優先しているため、実際には使いにくいものが多い。
そういった糸巻きで揚げてるとストレスがたまります。大人の凧揚げにストレスは無用です。
ちゃんとしたワインダーがひとつあるだけで凧揚げの楽しみはまったくの異次元に突入するのです。
凧に付随している簡易な糸巻きは例えばこういったタイプのものです。
この糸巻きで100m揚げて、それを巻き取る苦労を想像してみてください。
ほんまに大変です。やってられない。
日本で凧揚げが子供の季節的な遊びにとどまり、一年通した趣味としていまひとつメジャーなかたちで定着しきれなかった要因のひとつは糸巻きの軽視にあると個人的には思っております。
そうです。リールワインダーは大人の凧揚げに必須の装備といえましょう。
凧揚げの快楽とは凧が風を受けて「シュー」っと勢いよく上昇していく爽快感です。ちまちました糸巻きとはその爽快感が全然違うのです。
EMMAKITESのこのシリーズは作りもしっかりしており、ストッパーなどもあって使いやすいです(いくつかの大きさがあります)。
(3月9日注記:リールワインダーには「ライン(糸)」が付属しているものと、ワインダー単体のみのものがありますので購入の際は注意してください。ワインダー単体のみのものは追加でラインを購入する必要があります)
シングルラインの凧揚げでは凧がどこまで高く揚がるかを楽しむので、気がつくと長大なラインが空を舞うことになるのですが、長々と繰り出したラインをスムーズに巻き取るのは想像以上に骨が折れます。このリールワインダーなら楽勝です。
あと、凧揚げは結構目立つので、もたもたと糸などを巻き取っていると周りの目が気になるものです。
凧が目標高度まで揚がったらリールワインダーでスピーディにラインを回収し、フォイルカイトをさっとコンパクトにたたんでその場を立ち去る。スマートな大人の凧揚げという感じですね。
EMMAKITESはかっこいいですがちょっと高価なので、こちらの手軽な方でも回転に関わるベアリングなどの機能的にはまったく遜色ありません(私はこれを常用しています)。付属のライン(糸)については後述します。
しかしこれらのリールワインダーは結構大きくかさばりますので携帯には向きません。
その中間的なものとしてヨーヨーワインダー(リングワインダー、フープワインダー)というタイプがあります。巻き取るのは手作業でやや骨ですが(それでも簡易な糸巻きに比べればかなり楽です)「シュー」っと凧の上昇に伴って糸が出て回転する爽快感はリールワインダーと変わりません。
むしろ手の中でワインダーが回転しつつ凧が上昇していく感触には、リールワインダーともまた違ったダイレクトな爽快感があります。これもまたやみつきになります。
ヨーヨーワインダーは手で握りを調節しながらラインを出していくので、「滑り」がかなり爽快感を左右します。この手のヨーヨーワインダーは、アメリカではシングルラインカイトの標準的な付属品になっているようで、いろんなタイプのものがあります。
私が使用したものの中では米PrismKite社のワインダーが感触といい滑りといい最高です。風をつかんでラインが出ていく時の爽快感にはたまらないものがあります。機会があればぜひ試していただきたいのですが、日本の(米国でも)アマゾンでは売ってない…
PrismKite社のサイトの直販か、
https://prismkites.com/product/hoop-winder-hoop-b/
あるいは日本ではカイトワールドでPrismのワインダーは入手できます。
「フープワインダー」「ラージフープワインダー」として紹介されているものです。付属のラインの違いについてはこの後で説明します。
3.ライン(凧糸)とその結び方は重要
ワインダーと並んで、ライン(凧糸)もまた大人の凧揚げでは凧本体以上に重視すべきポイントです。
現在の凧揚げで使われる一般的なラインは「ダクロン」「スペクトラ」の二種類あると考えてください(スペクトラは「ダイニーマ」と呼ばれることもあります。製品名が違うだけで同じ繊維です)。
他に「ケプラー」というラインも凧には使われますが、これは揚げる用のラインではなく、凧自体の結び糸などに使われることが多い糸です。
ダクロンは比較的安価で丈夫な一方、使っているうちにやや伸びる(それでも綿糸など天然繊維の凧糸に比べれば伸びにくいです)という特徴をもちます。
スペクトラは伸びに強く軽い一方で、ダクロンより高価になるという特徴があります。
一般にシングルラインカイト用のラインは、長さが重要になりますので(100m以上は必要)、コスト的な観点からダクロンをもちいるケースが多いようです。
それに対してマルチラインカイトでは複数のラインの長さが常にぴったり揃うことが操作性の上で重要な一方で、ライン自体の長さはそれほど必要としないため(20m~30m程度)、スペクトラが用いられるのが通例です。
ラインの強度は一般的にポンド単位(lbと表記)で表します(これは現在のスポーツカイト文化がアメリカ由来であることに起因します)。1ポンド=約0.45キログラムです。
例えば30ポンド(30lb)のラインは、30ポンド(約13.6キログラム)以上の重さがかかると耐えられず切れてしまう、ということを意味します。またラインに結び目を作ったりラインを折り曲げたり踏んだりを繰り返すとその分強度は弱まります。
ラインはただ強ければ強いほどよい、というわけではありません。強いラインはその分太く重くなり、小さな凧だとラインの重さのために上がりにくくなることもあります(ラインは長くなると意外に重さを感じるものです)。ある程度の幅で融通は利きますが、基本的には凧の大きさに合わせたラインを選択するのが重要です。
私は1.で紹介した愛用のタコの凧(幅70cmほど)には通常30lbのスペクトララインを使ってます。
釣り用のこのラインの30lbをリールワインダーに500m巻いて使っています。高度を出すためにダクロンではなく同じ強度ならより軽いスペクトラ(ダイニーマ)を使い、かつ染め分けラインで現時点の高度(糸の長さ)が把握できるようにしています。
さすがにまだ500mすべて揚げたことはないですが…(300mくらいが最高です)。
ただスペクトララインは同じ強度でも細くなるので、30lbくらいの極細だと後述するラークヘッドノットを結びにくい(そして解きにくい)のが難点ではあります。シングルラインカイト用には初心者はダクロンがよいでしょう。(マルチラインではスペクトラ一択です)
風の強さにもよりますが、1-1.5m幅程度までの通常の大きさのシングルラインカイトは30〜50lb程度のラインで十分対応できるように思います。余裕をもって60lb程度のラインであれば小さな凧から大きな凧まで幅広く対応できるでしょう。
上で紹介したこのワインダーセットには60lbのダクロンラインがセットになっており、初めて凧揚げする大人の最初の装備にはちょうど良いでしょう。そのあとに様々な凧を導入しても幅広く対応できるかと思います。
(3月9日注記:現時点で上記リールワインダーの「60lbライン付きセット」はアマゾンでは売り切れのようで、リールワインダー単体のものだけ在庫があるようです(米アマゾンにはライン付きがあります)。購入の際はご注意ください。同じシリーズの22cm直径のワインダーならライン付属セットはまだありますし、リール単体と下記のようなダクロンラインを一緒に購入してもよいです)
物足りなくなればより長い(あるいは強い)ラインを単体で購入することもできます。この50lbラインは300mあり、シングルラインカイト用としては高さは充分以上です。こういった装備の細部に凝り始めると(どんな趣味でも同じですが)実に人生楽しくなりますね…
私は30lbスペクトラリールのほか、強風時あるいは大型凧用に120lbダクロンを300m巻いたリールワインダーも併用しています。
大型凧といえば例えばこんなの。
これは現在品切れですが、さすがに3m幅近くもある凧には100lb程度のライン強度が必要でしょう。
この大型凧は大変に頼もしい揚力なので、GoProクローンの安物アクションカメラを装着し、カイトフォト(上空高く揚げた凧から地上を撮影する)用として使っていますが、これまたとても面白いカイトフォトの詳細はまたいずれ。
このように大人の凧揚げでは、凧の大きさや風に応じて、複数のラインワインダーを用意し複数の凧を付け替えて揚げることになるので、ラインと凧をしっかり結べて、かつ容易に解けるような結び方をマスターしておく必要があります。
ラインと凧との結び方は、ラークヘッドノットという結び方が一般的です。凧揚げする人はかならず覚えておきましょう。以下に説明があります。
凧にリング金具などが付いておりそこにラインの輪っかを通すようなタイプの凧もありますが、ラークヘッドノットで結ぶ方が強度的にも重量バランスの面からも合理的と思います。金具などは使わず、ラークヘッドノットで結べるようにする方がよいでしょう。
4.風速計、風速、凧揚げの場所
あと、風速計もあると便利ですね。私はこれを愛用してます。
(別メーカーの似たような製品が多数ありますが製造元はどこも同じと思われます)
だいたい2.0m/s以上の風がコンスタントに吹いていれば最初に紹介した4mタコの凧は揚がってくれます。
5.0m/sを超えるとちょっと怖い。その場合はラインをより強いものに付け替えます。
慣れると風力計無しでもだいたい何m/sくらいか体感で分かるようになってきます。「風が読めるようになる」のも凧揚げの楽しみです。
大人の凧揚げですので子供のように走って揚げたりしません。適当な風が吹くところを探し、風を待ち、スッとあげます。
ラインを引く動作によって凧は上昇します。「くいっ、くいっ」と風に応じてラインを引いてやり、上昇する風に乗ればラインを出していきます。基本はその繰り返しです。
地上近くの風はガスティな(乱れている)ことが多いですが、数メートルから十数メートル上空には一定した風が吹いています。その安定した風をつかめば凧は自然と上昇していきます。
凧揚げに適した場所ですが、もちろん上空に電線などがあるような街中ではやってはいけません。広場や公園で高い木などがなく、一定の風が吹くところが最適です。
もっとも好適なのは海岸です。一定の風が吹いている場合が多いです。昼間より気温が変化する朝方や夕暮れによい風が吹きます。海岸に比べると山地は風が回って安定しないところが多いです。広い河川敷もよいです。
あちこち凧揚げフィールドを探していると「どういう地形でどういう風が吹くか」がなんとなくわかってきます。見慣れた場所が全く別の新しい視点で見えてくるようになるのも凧揚げの魅力です(これはスケボーで路面を滑ることなどもそうですが、「空間の読み替え」は実に楽しいものです)。
私は関西に住んでいるので大阪湾岸のいくつかの海岸を凧揚げフィールドにしています。
・甲子園浜(北岸と南岸があります。ウインドサーフィンのメッカでもある)
・南芦屋浜(現在台風被害の影響でかさ上げ工事中のため使えません…)
・尼崎の森中央緑地(芝生広場で気持ちいいです)
・りんくうマーブルビーチ(白い丸い石が敷き詰められたビーチで関空からの飛行機を眺めながら凧揚げも乙)
などですが、個人的に最高なのが
・堺浜海とのふれあい広場
ですね。堺のシャープ工場の裏手の広い芝生公園です。大阪湾の一番奥に位置し、一定したよい風が吹き込む凧揚げには最適の環境です。関西のスポーツカイトのメッカでもあり、デュアルラインやクアッドラインを揚げているチームがしばしば見られます。
いずれも駐車場が完備されています。尼崎や堺浜は無料です。
大阪ではあとは淀川河川敷公園などもよさそうですね(揚げた経験はないですが)。
他地域については場所の知識がありませんが、冬場に季節風が吹く日本海側の海岸が凧の本場とされているようです。大きな凧大会も日本海側で行われることが多いです。
旅行先で凧揚げできそうな広々とした場所を探すのもひとつの楽しみです。
昨年の夏は家族旅行で赴いた沖縄の古宇利島のビーチで、家族が泳いでいる横で海にも入らずずっと凧揚げしていました。
沖縄の夏の青空に揚がる凧の爽快さといったら控えめにいって最高です(沖縄の海岸は夏も素晴らしい風が吹いて気持ちいいです。少なくとも大阪湾岸の海岸には夏はほとんど風が吹かないのです…)
5.まとめ
以上あれこれ書いてきましたが、これから凧揚げを始める大人には、とりあえずまずこの二つだけでいいので買って始めてみるとほんまに楽しいのがわかるよ、とおすすめしておきます(凧本体は好きなカラーを選ぶとよいでしょう)。
(3月9日注記:上記のリールワインダー(糸巻き)は現在、ライン(糸)が付属しないワインダー単体のものしか日本のアマゾンに在庫がありません(米アマゾンにはあります)。本記事の3.を参考に50lbから60lb程度のダクロンラインを追加購入し装着してください。または同じメーカーの
やや大きいサイズのこの製品でしたらライン付きセットはまだありますのでこちらもどうぞ。120lbのかなり丈夫なライン付きです。3.で書いた私が使っている強風用セットはこれです。ライン付きが欲しい場合「糸巻きと糸セット」を選択しましょう)
あとはラークヘッドノットを覚えるだけです。
糸の結び方 ラークヘッドノット | 凧−手作りの魅力 作り方からうんちくまで
凧とワインダーセットを合わせて2800円程度ですが、リールワインダーと60lbダクロンラインで揚げるフォイルカイトの感触は、子供の頃のゲイラカイト経験と「まったく違う」と感じられることでしょう。
凧揚げが単なる子供の遊びではなく、「風を味わう」大人のレジャーであることを堪能いただけることかと存じます。
デュアルラインカイト(これもまた実にヤバいです。人生狂わせる)やグライダーカイト(無風でも飛ぶ)、シングルラインスタントカイト(シングルラインなのにマルチラインのような凧のコントロールができる)などについてもご説明したかったのですが長くなったのでこの辺で。
もしこの記事がたくさん読まれるようでしたらまた続きを書くかもしれません。
では新型コロナ騒動に負けず、楽しい凧揚げライフをお楽しみください!