著作権保護期間の延長問題を考える国民会議
http://thinkcopyright.org/

を立ち上げました。昨日記者会見が行われ、12月11日にシンポジウムが東京で開催される予定です。
記事:
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061108AT1G0803008112006.html日経新聞
詳細:
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/11/08/13870.htmlINTERNET Watch

発起人として参加させていただいてます(ほとんど何もしてなくてすみません>発起人+事務局のみなさま)。
利害関係者(それはこんにちでは、情報機器を使用するほぼすべての人々、と言ってもいいかもしれません)のすべてを交えた議論なしに「国際社会がそう言ってるから」という(主要な)理由によって、日本における著作権保護の20年延長が(旧来の著作権関連産業従事団体+政府関係者の間の議論だけでほぼ)自動的に決まりつつあることに違和感が大きく、この会議の主旨に賛同した次第です。

私個人は、著作権の20年延長という現在進行中の法改正については、公式には賛成でも反対でもありません。心情的には反対ですが、音楽やその所有権についての研究者としての専門的立場からこの件について発言する以上、個人的利害に基づいた意見は繰り入れるべきではないと考えるからです(それもまた個人的な意見なのかもしれませんが)。しかし、今回の延長に関してはその利害関係者が非常に多いのにも拘らず、国民的な議論が不十分であることについては、専門研究者(の端くれ)として危惧せざるを得ません。議論の結果が延長賛成であれ反対であれ、多くの利害関係者を疎外して法改正を進めるべきではない、と考えます。

ともあれ、上記サイトにアクセスして、「著作権保護を著作者の死後50年から70年の保護に延長してもよいかどうか」を、みなさま個々人の利害に基づいて考えていただき、現在進行中の立法過程に対して意見を表明していただければ幸いです。