音楽 (あたらしい教科書 8)

音楽 (あたらしい教科書 8)

出ました。いくつか書いてます。刊行が遅くなりましたのはひとえに私の遅筆と多忙の故であります。深くお詫び申し上げます。
ぱらぱら読んだけど、「前衛音楽史」でも「大衆文化史」でもない、「20世紀の音楽史」の多層性を俯瞰する、という構想は十分達せられているのではあるまいか。確かに記述は表層的なのかもしれないけど、大事なのはこのような「音楽史とは多重化されてるもんだ」という視点からの本が当たり前のようにばんばん刊行されて、「音楽史」を単数形で語ってるのにぜんぶ語った気になってしまうような人がいなくなることだと思うのだ。「現代音楽」という名称はいつ死語になるのだろうか。