ミュージックマガジン』2006年1月号に「音楽界と音楽業界の話題:「ロコローション」からのまネコまで、「パクリ」を巡る議論」というコラムを書きました。この辺のこともそろそろちゃんと調査にかからんといかんなあ…。

それから、
北田暁大・野上元・水溜真由美(編)『カルチュラル・ポリティクス1960/70』(せりか書房ISBN:4796702695
を著者の一人、瓜生さんから、
金武創・阪本崇『文化経済論』(ミネルヴァ書房ISBN:4623044033
を金武さんからご恵投賜りました。
前者、気鋭の若手社会学者による「60年代/70年代」論の試み。黒地と白地に赤い文字、という鮮烈な装丁が学生運動色ぽくてかっちょいい。「60/70を知らない子どもたち」による歴史化の試み、というか、「その時代」を神聖化することで成り立ってる言説状況への世代論的異議申し立てと受け取るのは安易ではあるが、血沸き肉踊るテーマである。後者、金武さんとはお会いしたことないんですが、お送りさせていただいた拙稿をフィーチャーして下さって恐縮である。人文学出身の私がまじめに勉強してこなかった経済学と文化論との接点を丁寧に体系化。こういった「経済学からみた文化」の総論はありそうでない(カルスタ?いや、まあ一応そうなんですけどもうマル経ベースだけってわけにはいかんでしょうきょうび)ので助かります。両著とも年末年始の重点勉強図書に決定。

グルーヴァーズ『Modern Boogie Syndicate』asin:B000BR2NG6 New!
待望の新作。もちろんid:jindongさんのおっしゃる通りである。ただ私は決して大した音楽学者ではないのだが(笑)それを差し置いても全国民が買わねばならない。