・緊急アピール
次回の学習指導要領改訂で、義務教育における音楽科が削減される可能性があります(そうなれば必然的に、教育大学・学部における音楽担当教員の削減あるいは廃止が予想され、また音楽学の研究基盤が弱体化することも当然予想されます)。岡山大学の奥忍先生(音楽教育学)が中心となって緊急アピールへの署名を求めています。署名は音楽議員連盟など超党派政治団体経団連などの財界,三大紙などの報道機関に届けられるとのこと。詳細は下記ブログ参照。
http://blogs.yahoo.co.jp/shinobuchan42/16785589.html
参考
http://ed-www.ed.okayama-u.ac.jp/~ongaku/oku/Shinobuchan/05-3-Musiceducation.html

音楽科教育の現状は関係者以外には全くといってよいほど知られていないが、「義務教育から音楽の時間がなくなるかも」という段階に至ってもメディアの報道はほぼ皆無である。わずかなりとも皆さんに状況を知っていただければ幸いです。私は(輸入権の時と同様)署名はしないが、署名用紙のPDFファイルは手元にあるので関心ある方は連絡ください。あとメディア関係者の方もこの件、積極的に取り上げてくださいな。

Laura Nyro 'The First Songs' asin:B00005G8RR
Prefab Sprout 'From Langley Park to Memphis' asin:B000064PQU
Joni Mitchell 'Ladies of the Canyon' asin:B000002KOQ

11/23追記
奥先生からソースとして
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/004/05112101.htm
が示されている。中教審・初等中等教育分科会・教育課程部会(長い)の議事録だが、他の審議会記録と併せてつらつら眺めるに、(1)例の三位一体改革に関係する義務教育の中央ー地方負担の綱引き(これについては義務教育特別部会の議論参照)(2)「履修主義から習得主義へ、ナショナルミニマムの確定、基礎基本の徹底、教科内容の基本事項の精選」というここ数年の中央教育審議会各部会の支配的な論調(教育内容スリム化の動向)(3)平成10年学習指導要領改正の目玉「総合的な学習の時間」が教科の再編統合への一里塚として生み出されてきたぽいこと(そういえばあの頃音楽科と美術科が統合されて「表現科」になるだのヤバいだの言われてたっけ最近聞かないけど)、の三つのファクターの絡みから出てきた話のような感触を覚える。もっとも審議会の空気など知る由もないので憶測にすぎないが、たぶん11/18(まだ議事録が出てない)と11/30の教育課程部会で、次回学習指導要領の改革案の原案が話し合われるという運びで、そこで音楽科や美術科の時間数削減という空気になったということなんでしょうかね(だから11/30までにこの署名を提出しないと間に合わない、ということなのだろう)。日本教育新聞9/22に梶田叡一氏(教育学のドン、教育課程分科会副部会長、現兵庫教育大学長)のコメントがあるとのことなんでチェックしてみますか。詳しい識者からの裏情報お待ちしております。