宮台真司北田暁大『限界の思考』(双風舎ISBN:490246506X
いま読み終えた。いやはやぎゅうぎゅうに詰まった(活字も)本で弱い頭はふらふらである。とりあえず「高速でくるくる回転」していることは分かった気がする。「アイロニーのオブセッシブな反復から離脱すること」に「オブセッシブ」であるように映る語り口の宮台氏と、「ネタがベタとして繰り返し受け取られてきた過程を教養として再提示する」ことをベタに語らざるを得ない北田氏の再帰的矛盾?が、「まあ凄くアタマのいい二人もそうなんだから仕方ねえよなあ」といったようなある種の救済のとば口を示しているように感じたのが、動物化内在系で怠惰なワタクシの感想であります。