こんどは麺類バトンが回ってきた。TFJさんより。


●今キッチンに置いてある麺類の種類と量
讃岐うどん二玉分×2,冷凍讃岐うどん一玉、冷やし中華一玉、乾麺冷やし中華×3,乾麺うどん800g、スパゲティ800g、マカロニ300g、乾麺沖縄そば300g、辛ラーメン×2、うまかっちゃん×1、塩ラーメン×1,チキンラーメン×2,アジアンダイニングミーゴレン(カップ焼きそば)×1,その他ひやむぎ・そうめんの使い残りなど少々。


●最後に食べた麺類
昨夜上野の韓国料理屋で喰ったビビン麺


●今食べている麺
食べてない。ちなみに今朝の朝食はビビンバ。


●よく食べる、または特別な思い入れのある麺類5種
・北九州「笑福軒」のラーメン
豚骨以外のラーメンをラーメンと認めない九州人の私の「正しいラーメン」の規範はこの店で作られたのではないかと思う。実家の近所の、とりたてて変わったところもない小倉の普通のラーメン屋。東京のラーメン屋の「替え玉」だの「はりがね」だの「背脂」だのといったギミックばかりがもてはやされる風潮には違和感を禁じ得ない。普通のラーメンを喰いたい、と思うときに脳裏をよぎるのはこの店である。


・北九州「はるやうどん」のかやくうどん
小倉駅前の老舗。座ると黙っていてもうどんが出てくる。これも私の「正しいうどんのダシ」の規範を作った店であろう。かしわ(鶏肉)と鰹ベースの濃厚かつ甘いダシは民族食と呼んでも過言ではない。このうどんを喰うと「ああ小倉に戻ってきたなあ」という気分になる。


・綾南町「たむら」のかけうどん
香川の讃岐うどんから一つ選ぶならやはりここしかない。うどんに対する概念が変わった。ある時ダシが切れて、玉子豆腐のタレを差し出された。おそるおそるかけてみた。この世にこれほどうまいものがあったとは、と思った。弾力が命である讃岐うどんのしなやかさと豊潤なコシを常時満喫できるのはこの店だけ。ただ堅いだけの「なんちゃって讃岐うどん」など喰っている場合ではない。


・鳴門「船本」のかけうどん
讃岐うどんとまったく正反対のベクトルを持つ鳴門うどんの名店。麺は細く頼りないが噛みしめると小麦粉の香りがふわりと立ち上がり、ダシの豊潤さはえもいわれぬ心地。二日酔いの昼、ここのうどんのダシをすすり、おでん(世界で一番うまいおでんであることは言をまたない)をつつくのが鳴門時代の極楽であった。隣県の讃岐うどんブームの無惨な帰結を見るに、ぜひともこのまま周囲と隔絶しひっそりと続いていってほしいうどんである。


一宇村(現つるぎ町)「田舎で暮らそうよ」の釜揚げうどん
山麓の山深い秘境にある讃岐うどんの店。香川でもさんざん喰ったが、徳島のこの店の超絶のうどんに匹敵するところはないと思う。天然水、薪と大釜、極上のダシ。たどり着くまで一苦労だが、死ぬまでにもう一度この店の釜揚げとぶっかけを口にすることが叶えば思い残すことはない。ウェブサイトあり。


これも答えたい人に回します。コメントしてくださいまし。