浜田真理子『Mariko』asin:B000067JNT


Coaltar of the Deepers『Forever』(DVD)asin:B0007OE1XQ New!
 あああもおおお凄え! COTDの初映像作品、昨秋の新宿ロフト公演のライヴ映像+最近のビデオクリップ+インタビュー、さらに同じライブ音源のCDもついてくる盛りだくさん。痺れまくりますね。もだえるよ。超かっちょいいとしかいいようがないです。はい。(現時点での)4ピース編成のロック・コンボの美学の最新型。ソニック・ユースの焼き直しとか言われたら確かにそんなとこもあるけどさ(笑)「デス渋谷系」という言葉は正しく彼らのためにあるわけじゃないか! いや、そんな限定的な形容は失礼だよな。なんというか、現在の日本のメディア・サウンドスケープに拮抗する佇まいと音を、ジャンクやグランジが更新したロックサウンドの美学の延長線上でちゃんと(ポップに)提示する真面目な作業を彼らほどやってるバンドが他にあろうか。いやない。しかも、シャムシェイドなんかとしっかり同カテゴリーで(笑)。あとはあの、このテンションで一発新作、たのんますよ。もうテクノ対応の実験的習作はいいからさ。あとインタビュー(賛否両論)なんだけど、フロイト的な「回帰する不気味なもの」がこのバンド(というかナラサキ氏?)の美学の根っこにあることを鮮やかに示す好資料。いやほんま、買ってよかったと久しぶりに思えるDVD。


・The Stalin『ライヴ絶賛解散中!』asin:B000066IT0 New!
 ちょっと興奮して次回講義で「日本のかっちょいいロックバンドの系譜映像編」みたいなことやろかなーとか思って昔買ったままだったこれ少し流し見る。一気に20年(もうそんなになるのだ)前の空気が蘇る。パンクロックと80年代的アイロニーみたいなものをイギーポップ的に身体を張ってミクスチャーする遠藤ミチロウの姿がきょうびの学生さんにどこまで訴求するかはわからんが。「仰げば貴し」なんて『嗤う日本の「ナショナリズム」』の副教材に指定したいところである(笑)