ご恵投賜りました。ほんとうにありがとうございました。

考える耳【再論】 音楽は社会を映す

考える耳【再論】 音楽は社会を映す

師匠の新聞コラム集。既刊分(『考える耳 記憶の場、批評の眼』)よりぼやきオチの完成度が高まりもはや職人芸の感。「音楽を通じて社会を憂う」という構えが等しくても、アドルノや一部のカルスタの如き無駄な憂鬱感とは無縁で、「言ってみた。てへ」感をそれとなく施しておくことを忘れない配慮が弟子としては頼もしくございます(いやほんまに)。
現代人の祈り―呪いと祝い

現代人の祈り―呪いと祝い

街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論 (光文社新書)

うちの内田教典コーナーにスペース増設の声も聞こえております。いつもありがとうございます。『街場のメディア論』は神戸女学院の2008年「メディアと知」講義の内容を元にしているが、その科目、不肖私が昨年度より引き継がせていただいておりまして、これ読んでほんまに受講生に申し訳なく思いました次第。来週から今年度講義始まるんだけどどうしましょ…。著作権とオリジナリティについての議論が興味深い。講読にしようかしら(笑)
ニュージャズスタディーズ -ジャズ研究の新たな領域へ- (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

ニュージャズスタディーズ -ジャズ研究の新たな領域へ- (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

文化人とは何か?

文化人とは何か?

『平凡』の時代―1950年代の大衆娯楽雑誌と若者たち

『平凡』の時代―1950年代の大衆娯楽雑誌と若者たち

ユリイカ2010年9月号 特集=10年代の日本文化のゆくえ ポストゼロ年代のサバイバル

ユリイカ2010年9月号 特集=10年代の日本文化のゆくえ ポストゼロ年代のサバイバル

「水に歴史はない」という乱暴な記事を書きました。音楽のとこは他に死に舞君(id:shinimai)が書いててこちらは丁寧で面白い。オレと死に舞君はちょうど10歳違うんだけど、オレには(学生の頃)割と光明として映ってたポストモダンな文化相対主義ムードを、むしろ桎梏として捉える人たちが今の音楽と知の関係を作ってるんだろうなあと思った。世代論に還元するといつもいろいろ文句を言われるんだけど(笑)日本の大衆文化観を分節しているのは人種や階級というより世代(とジェンダー)の働きが大きいのだろうなと思う。さらにいえばある文化に属することと埋め込まれることの差異が規定し難くなることもまたそれに起因するのかもしれない(ジェンダー文化はまた違うのかもしれないけどよくわからないごめん。ただ11日のやおい/BLシンポはとても面白かったし勉強になりました。その「面白さ」についてはまだうまく言語化できない)。