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- 作者: 五十嵐太郎
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/03/03
- メディア: 単行本
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- 作者: ドキュメンタリー映画
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2009/01/28
- メディア: DVD
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各論者のスタンスや密度はさまざまだが通読して透けて見えるのは、オタクとヤンキーの社会的対立の図式(本書の枠組みもいちおうそれに依拠するが)とは対照的な美的な構造の共通性というか、「日本的バロック」としての二様性である。その意味で斎藤環が準備中というヤンキー論がたいそう楽しみに待たれる次第。あとパンクとヤンキーを対比させる成実論文や、ヒップホップ受容と日本語ロック論争の相違を論じた磯部論文などはいろいろ展開できそう。
気になるのは、酒とか煙草とか、シンナーから大麻へ、とかドラッグ文化についての言及がほとんどないこと。昨日神戸の視聴覚文化研究会後、煙草美学の共同研究をJTから金取って(笑)やろうやろう、と前川さん(id:photographology)と盛り上がってたとこだったのでちょうど気になった。飲酒と暴走族文化の折り合いの悪さ(ヤンキーって飲酒運転のイメージとつながらない)、喫煙バッシングの増大とヤンキー文化の通過儀礼としての未成年喫煙の関係、そんなことをぼんやり考えさせられる。
まあいずれにせよすげえ面白い本なんでそこんとこ夜露死苦!(お約束)