出たもの

音楽する身体―“わたし”へと広がる響き

音楽する身体―“わたし”へと広がる響き

国立民族学博物館で2003年度-2005年度に参加した共同研究の報告書。「電子楽器の身体性―テクノ・ミュージックと身体の布置」という論文を書きました(目次詳細はこちら)。既に昨年には脱稿してたんだけど、期せずして初音ミクとかも含めた電子音楽技術を音楽美学的に位置づけるときの土台設定的な内容になったような気もします。気がするだけやねんけどな! 他の論文はもっと重厚かつ丁寧なので、類書が少ない「音楽と身体」に関する研究書としては使える一冊になったかと思います。

拡散する音楽文化をどうとらえるか (双書音楽文化の現在)

拡散する音楽文化をどうとらえるか (双書音楽文化の現在)

ポピュラー音楽研究の論集。「『音楽のデジタル化』がもたらすもの」という論文を書きました。『音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ』の後日談的な内容。執筆が遅れ遅れてその節はご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。さらっと眺めたけど輪島君の演歌についての論文が面白そう。

あと11/27の朝日新聞夕刊に小室哲哉事件を枕にして音楽著作権を「コンテンツ」の財産権として見ることの弊害、みたいな内容で寄稿しました。大阪本社版のみ掲載。奇しくもこの日、小室哲哉の誕生日だったらしい。それに合わせたネタを盛り込む余裕もなく…