あれれ、もう11月が半分終わってるわ…なんでやろ…
いろいろ事件とか事故とかありまして疲労困憊セグンド(前もゆうた気がする)の毎日です。すみません。

国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代

国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代

阪大音楽学の先輩の奥中さんがめでたくサントリー学芸賞を受賞しました!よかった!
http://www.suntory.co.jp/news/2008/10269.html
これは博士論文を元にした本だけど、奥中さんをよく知る人なら先刻ご承知の通り、本書は膨大な資料集成からなる奥中さんの研究のほんの片鱗をかいま見せるものに過ぎない。というか、阪大エセノムジコロジー(ethnomusicologyに非ず。渡辺裕『音楽機械劇場』(新書館)あとがき参照)学派の第一人者である奥中さんの本性は、正式な論文や学会発表というよりも、非公式のゼミ発表やイベントなどでこそ発揮されるものと言えよう。瑣末でくだらない事象の積み重ねからあっと驚く結論を引っ張りだす奥中さんの密室芸(笑)にこそ光が当たることを願ってやまない。ようするに専任職で授業やったらむちゃくちゃ面白いですよこの方は、ということです。サントリー学芸賞なのに常勤職なしって音楽学業界どんだけ不況やねん、という話。とほほ。まあそのうち関西で祝賀宴会やりましょう>関係者

さいきん読んだのでは

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系

がむちゃくちゃ面白かった。IT周りの研究とか批評とかって野望権力色金欲が透けて見えるのが多くてけっこうげんなりすることが多いが(というかオレが書くのもついついそうなってしまう。ごめん)この本はほんまにフラットでフェアで節度があってなおかつ視野が壮大なので読んでてきもちいいです。梅田のブックファーストで買ったんだけど、すっかり平積みかと思ってたらコンピュータ関連書棚の理論コーナーに一冊だけ差してあって不憫だった。もっと売れよ!あと私の駄文をかっちょよく引用していただいてて恐縮なんですが、肩書きは「社会学者」でなくて音楽学者にしといていただけると嬉しいです…