先週末は日本ポピュラー音楽学会大会(東大駒場)でした。二年務めたIT担当理事もお役御免、になったらこんどは学会誌編集担当理事になってしまいました。いろいろと関係各位にはお願いや質問など多々して回る二年間になろうかと思いますのでよろしくお願いいたします。また原稿を依頼させていただいた折にはぜひとも〆切日までに玉稿をば賜らんことを祈念いたしております(と、我が身を全く振り返ることなく言うのですが)。
これまでご迷惑をおかけしてきた(おかけしている)編集者各位には、ぜひとも編集道の一端など積極的に学ばせていただきたく存じますのでよろしくお願いいたします(効果的な原稿依頼の殺し文句、等)。

今日本屋に行ったら、こんなのが出てた!

グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫)

グラモフォン・フィルム・タイプライター〈上〉 (ちくま学芸文庫)

グラモフォン・フィルム・タイプライター〈下〉 (ちくま学芸文庫)

グラモフォン・フィルム・タイプライター〈下〉 (ちくま学芸文庫)

うっかり買うのを忘れてたらこないだ絶版になってて、慌てて高い古本買ったばかりなのに!きー!
ちくま学芸文庫とか岩波現代文庫あたり、こういうケースが最近目立ってちょっとしょんぼりします。
こういうのもあった。
日本レコード文化史 (岩波現代文庫)

日本レコード文化史 (岩波現代文庫)

これはさすがに92年の新装版の方の文庫化だけど。

音楽関係最近なんも書いてないね。実際、ほとんどCD買ってません。この3ヶ月で買って聞いたのたぶんこれだけ。

DODECAGON

DODECAGON

ユーミンの新作しか買わない」と揶揄されたバブル期のOLと変わらない消費行動のポピュラー音楽研究者ですみません。

ちょっとおもしろかったの

Sensuous

Sensuous

Music

Music

コーネリアス小山田圭吾)をベンヤミンに例えた日記みたいなのを昔書いたような記憶がうっすらあるが(もちろん元相方はアドルノになぞらえた)音楽聴取のメディア環境にもっとも意識的な音楽家の地位は今作でも変わってないように感じられる。というかオレが他を知らないだけという説が有力であるが。iPodで前者を聞くとものすごーくいいです。「何がいい」とかキャッチーに言えるような特段の分かりやすい仕掛けがあるわけではないんだけど(強いて言えばステレオ音像の配置とか)、そういうコンテンポラリーな聴取環境のなかでこそ機能する音楽を作るぞ、みたいな気合いと配慮が端々にびんびんに感じられる。後者はそのアルバムの先行シングル。三曲目が「君が代」と「星条旗よ永遠なれ」をシンプルに生ギターで4小節ごとにパッチワークした曲で、エレガントなかたちで「アメリカに癒着した日本」を音楽化したもの。脊髄反射的な政治メッセージにしか反応しない人への関節の外し方、みたいなのを読むのは深読みだが。