船場建築祭

10/7(演奏会は10/5)

http://art-cafe.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/ken_in1.html

■大阪船場に残る1920〜30年代に建てられた近代建築の
創造的活用をテーマに、シンポジウムと
4つの近代建築を会場としたアートプログラムを開催

1920〜30年代、大大阪と呼ばれた時代に建てられた船場の近代建築。
近年、ハイセンスなレストランやオフィスへのリノベーションが注目を集め、
雑誌などを通じてその関心が高まっています。
船場建築祭はこのような気運を更に一歩推し進め、
これからの大阪都市文化の創造につなげようとする試みです。
単にレトロなデザインだけが近代建築の魅力ではありません。
80年にわたって刻まれてきた都市の営み、その記憶を今も守り続ける人の存在。
近代建築という価値の中心、
その可能性を私たちの創造力で次世代に向けて再編成すること。

□主催:船場アートカフェ(大阪市立大学都市研究プラザ)
□協賛:大阪市住まい公社、森ビル株式会社
□後援:大阪市大阪市立住まい情報センター

■メインイベント:シンポジウム(無料)
(事前申込制・定員250人)

□日時:10月7日(土)開場12:30/開演13:00
□場所:アクセスホール(大阪市中央区道修町3-5-11 アクセスビル3F)
□共催:大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター(COE)、朝日新聞社
□協賛:財団法人大阪21世紀協会
□協力:ビバコンピュータ株式会社

◇申込み方法
ハガキ、ファックスまたはE-mailに、
郵便番号・住所・氏名・電話番号を記入し下記宛先まで。
〒530-8211(所在地表記不要)
朝日新聞大阪本社・朝日21関西スクエア内「大学シンポ事務局・大阪市大係」
FAX: 06-6443-4431 E-mail: sq-sybox@asahi.com
※応募多数の場合は抽選し、聴講券の発送をもって発表にかえます。

□スケジュール
12:30 開場
13:00 開催のご挨拶
13:15 対談:海野弘(評論家・作家)×橋爪紳也大阪市立大学教授)
   「モダンシティ大阪の魅力を語る」
14:15 アートプログラムの紹介
14:45 休憩
15:00 パネルディスカッション
   橋爪紳也/進行 五十嵐太郎東北大学助教授) 中島直人(東京大学助手)
   中谷ノボル(建築家・アートアンドクラフト代表) 服部滋樹(graf代表)
   矢部智子(ライター)
16:30 終了
17:00より近代建築オーナーや、パネルディスカッション出演者によるアフタートークを行います。

□同時開催

本城直季が撮る船場の街・建築
風景や建築をまるでミニチュアのように撮る手法で注目の写真家本城直季が、
船場の近代建築や風景を撮り下ろした写真5点を展示。

大大阪タイムマシン
橋爪紳也教授の所有する膨大な絵はがきコレクションから、
モダン大阪時代の風景や建築をセレクション。
最新のWeb技術を使って、現代と過去の地図と航空写真を行き来しながら、
モダンシティ大阪の風景を追体験することができます。

■イベント1(これのみ10/5、有料)
綿業会館×チュラロンコン合奏団

タイの宮廷で古くから伝わる古典音楽、その真髄を聴かせるチュラロンコン合奏団が初来日。大阪にこのような本格的なタイの合奏団が来演するのは、1970年の大阪万博以来、実に36年ぶりのことです。大阪を代表する近代建築である綿業会館を舞台に、古典とタイ各地の音楽を披露します。

□場 所:綿業会館 本館7階大会場(大阪市中央区備後町2-5-8)
□後 援:大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター(COE)、
     タイ王国大阪総領事館
□協 力:チュラロンコン大学、タイ音楽研究所、大オオサカまち基盤
□参加費:一般 前売1,500円/当日2,000円
     学生(中学生〜大学生)前売1,000円/当日1,500円
     小学生無料(就学前のお子様の入場はご遠慮ください)

■イベント2(10/7)入場無料・要予約
北野家住宅【登録文化財】×山口晃

伝統的な日本美術の形式を用いて現代を描写する、そのユニークな手法が注目の現代作家山口晃。その作品を都市の真ん中に残る1920年代に建てられた木造の町屋で展示します。昔ながらの佇まいと山口ワールドのコラボレーション。大阪での個展はこれがはじめて。

□場所:北野家住宅(大阪市中央区平野町4-2-6)
□協賛:(株)キントー
□協力:北野家住宅、山口晃、(株)ミヅマアートギャラリー、森ビル(株)

■イベント3(10/7)入場無料・予約不要
伏見ビル【登録文化財】×服部滋樹+花村周寛

1923年にシティホテルとして建設された伏見ビル(当時は澤野ビル)は、シンプルながら巧みに曲線を用いたデザイン。特にやわらかな印象の内部空間が特長的です。今や世界を舞台に活躍する大阪発のデザイン集団graf服部滋樹と、ランドスケープデザイナーの花村周寛がそれぞれの感性で生きられた空間を読みとり、インスタレーションを展開します。

□場所:伏見ビル(大阪市中央区伏見町2-2-3)
□協力:伏見ビル
□開場:10:00―18:00

■イベント4(10/7)入場無料・予約不要
芝川ビル【登録文化財】×森洋久+カミス

現代版歌舞伎「豊後掾」を作曲した森洋久と、ジャワ舞踊とバリ舞踊のダンスユニット・カミスとのコラボレーション。マヤ・インカ文明をモチーフにした装飾で異彩を放つ1926年築の芝川ビルの内部空間に、サウンドインスタレーションによってひとつの異界、どこにもない街を現出させます。この街ではどこからともなく楽団が現れ演奏をはじめ、国籍不明の不思議なダンスが披露されます。

□場 所:芝川ビル(大阪市中央区伏見町3-3-3)
□協 力:千島土地(株)、百又(株)、音景観研究所
□協力者:小宮正安 上田假奈代 桜井共生 かつふじたまこ 飯島秀司
□開 場:10:00―18:00
□パフォーマンス 第1回:11:00―/第2回:17:00―
□出 演:カミス(ダンス)、宮崎康子(S)、平林勲(Br)、熊本裕美子(vc)、浅野美和子(fl)

大阪市大は「船場アートカフェ」というのをやってるわけなんですが(んで私も関わってるわけですが)、朝日新聞社とタイアップで10月7日(一部5日)に大々的に同時多発的無料イベント大会やります。大阪市中心街に多数ありながら観光的にも都市文化的にも無視(笑)されてきた近代建築を用いたアートイベントの集合体。
すべてのイベント会場は御堂筋線淀屋橋―本町間に点在しております。詳細はリンク先をご覧ください。
イベント3と4についてはまったく予約など不要ですんで、当日ふらふらと遊びにきてくださいまし。昨今注目が集まりつつあるらしい北船場エリアのぶらぶら歩きに秋の一日をどうぞ。私は当日はディレクターならぬディレクティー(笑)として登録文化財の間を走り回ってると思います。シンポジウム後の呑み会の手配とか。
5日のコンサートのチケット希望の方は増田までメールいただければ手配いたします。よろしく。


こういうムックも出てます。参考までに。
学生だと梅田―心斎橋難波の間は地下鉄で通過してしまうのが常で、途中がどんな街並みになってるかなんてまったく知らなかったもんなあ。観光ガイドに表象されるような、いわゆる「こてこての大阪」とは全然違う(ネイティヴ大阪人すらしばしば知らされない)都市文化を知るのに良い一冊だと思います。いずれも関東人である阪急(小林一三)と谷崎潤一郎の陰謀によって(笑)阪神間にすべて逃げて行ったと思われがちな大阪モダニズム文化が、市内中心部にいまだ大いに残存していることがよくわかる。つらつら見てると北浜あたりに住みたくなるのであった(カネはないのだが)。

大阪北船場スタイル (No.01) (エイムック (1235))

大阪北船場スタイル (No.01) (エイムック (1235))